CGRPって何?
CGRPは「カルシトニン遺伝子関連ペプチド」という神経伝達物質の略称です。血管を広げる作用があり、片頭痛発作時に多く放出されることが分かっています。つまり、CGRPは片頭痛の痛みを引き起こす犯人みたいなものです。
抗CGRP抗体と抗CGRP受容体抗体の違いをイメージで説明
・抗CGRP抗体は、犯人(CGRP)自身を捕まえる警察官のようなもの。CGRPが血管にくっつく前に捕まえて、血管の拡張を防ぎます。
・抗CGRP受容体抗体は、犯人(CGRP)が侵入する家のドア(CGRP受容体)に鍵をかけるようなもの。CGRPが血管にくっつくのを防ぎ、血管の拡張を防ぎます。
もう少し詳しく説明
私たちの血管の周りには、CGRPを受け取るための「CGRP受容体」という場所があります。CGRPがこの受容体にくっつくと、血管が拡張し、片頭痛の痛みを引き起こします。
- 抗CGRP抗体は、CGRP自体に結合して、受容体にくっつくのを邪魔します。
- 抗CGRP受容体抗体は、CGRP受容体に結合して、CGRPがくっつくのを邪魔します。
どちらも最終的にはCGRPが受容体にくっつくのを防ぐことで、片頭痛の痛みを抑えるという目的は同じです。
薬の種類
抗CGRP抗体には、エムガルティとアジョビ
抗CGRP受容体抗体には、アイモビーグがあります。
まとめ
・CGRPは片頭痛の痛みを引き起こす物質
・抗CGRP抗体はCGRPを直接ブロック
・抗CGRP受容体抗体はCGRPの受容体をブロック
・どちらも片頭痛の痛みを抑える効果がある。
難しい言葉が出てきますが、大切なのは「どちらも片頭痛の痛みを抑えるための薬」ということです。これはあくまで簡単な説明です。詳しい作用機序や効果、副作用などは医師や薬剤師に相談してください。
コメント